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ハラスメントとは

ハラスメントとは

ハラスメントとは、個人や集団に対して、精神的または身体的な苦痛を与える言動や行為のことを指します。職場や学校、オンライン上など、あらゆる場面で発生する可能性があります。

一般的には、パワーハラスメントやセクシャルハラスメントなどがよく知られています。しかし、実際には、マタニティハラスメント、マイクロアグレッション、モラルハラスメント、レイシズム、性差別など、さまざまな形態があります。

例えば、マタニティハラスメントは、妊娠や出産を理由に、職場で差別的な扱いを受けることを指します。マイクロアグレッションは、日常的な言動や態度で、相手を傷つけることを意図していなくても、それが蓄積して相手を苦しめることがあるものです。モラルハラスメントは、職場での倫理的な規範や行動に関する問題で、違反した人を集団で非難し、追い込むことを指します

また、ハラスメントは、被害者だけでなく、加害者自身にも悪影響を与えます。加害者は、自分自身の精神的な健康や人間関係、仕事上の評価にも影響を与える可能性があるため、ハラスメントを行わないことは、自己保身のためにも重要です。

ハラスメントは、法的にも問題となっています。日本では、「男女雇用機会均等法」、「労働安全衛生法」、「刑法」などによって、ハラスメント行為が禁止されています。また、企業や団体には、ハラスメントを防止するためのルールやガイドラインの策定が求められています。

 

主なハラスメント

■セクシャルハラスメント

セクシャルハラスメントとは、性的な言動や行為などによって相手に不快感や苦痛を与える行為を指します。例えば、職場での上司や同僚からのセクシャルな冗談やジェスチャー、性的な質問や言葉などが該当します。

セクシャルハラスメントは、被害者にとって心理的苦痛や職場や学校でのストレス、健康被害などを引き起こすだけでなく、その後の人間関係やキャリアにも影響を与える可能性があります。そのため、セクシャルハラスメントは社会問題となっています。

被害者がセクシャルハラスメントに遭った場合は、直ちに上司や人事部門、労働組合などに報告し、適切な対応を求めることが重要です。また、社会全体でセクシャルハラスメントをなくすためには、予防教育や啓発活動なども重要です。

 

■パワーハラスメント

パワーハラスメントとは、職場や学校などで、立場や権力を持つ人物が、弱い立場にある人に対して、暴言や暴力、無理な要求、仕事の妨害、陰口などを使って、精神的・身体的な苦痛を与える行為を指します。

パワーハラスメントの具体例としては、上司からの嫌がらせや無茶な業務指示などが挙げられます。これらの行為によって、被害者は心身にダメージを受けるだけでなく、ストレスや人間関係の悪化、さらにはモチベーションや生産性の低下などが起こることもあります。

 

■モラルハラスメント

モラルハラスメントとは、職場や学校、地域社会などで、相手の人格や自尊心を傷つける言動や態度をとることによって、相手に心理的苦痛を与える行為を指します。具体的には、いじめや嫌がらせ、差別、噂話、嘲笑、無視、故意に注意を向けないなどが挙げられます。

モラルハラスメントは、直接的な暴力やセクシャルハラスメントとは異なりますが、被害者に深刻な精神的ストレスを与え、うつ病や不眠症、不安障害などの精神的健康被害を引き起こすことがあります。また、モラルハラスメントによって被害を受けた人は、自信喪失や引きこもり、人間関係の悪化など、長期的な影響を受けることがあります。

 

■マタハラ(マタニティハラスメント)

マタニティハラスメントとは、妊娠・出産に関連することで、女性に対して差別的な言動や態度をとることによって、職場や学校での不利益や苦痛を与える行為を指します。

具体的には、妊婦が働く職場で、妊娠による身体的制限を理由に業務を減らされたり、辞めるように迫られたりすること、出産後に復帰した際に、子育てとの両立が難しくなるために昇進や賞与などの評価が低くなること、出産前後における人事評価や業績評価が低くなることなどが挙げられます。

 

■パタハラ(パタニティハラスメント)

男性従業員が育児休暇を取得することで、仕事に支障が出るという理由で、出世や昇進のチャンスが失われたり、職場での人間関係が悪化することが挙げられます。

パタニティハラスメントは、男性が育児に参加することを妨げ、男女間の共同育児や家庭内の役割分担に対する意識を低下させることにもつながります。

 

■ジタハラ(時短ハラスメント)

時短ハラスメントとは、育児や介護などの理由で、労働時間を短縮する制度を利用することによって、職場や社会で差別的な扱いを受けることを指します。

具体的には、時短勤務制度を利用することで、仕事に支障が出るという理由で出世や昇進のチャンスが失われたり、評価や報酬が低くなることが挙げられます。また、女性が時短勤務を利用することが多いため、女性に対する差別的な扱いを受けることもあります。

 

■スモハラ(スモークハラスメント)

スモークハラスメントとは、たばこを吸うことによって、周囲の人に迷惑や健康被害を与える行為を指します。

具体的には、職場や公共の場でたばこを吸うことによって、周囲の人に煙や臭いをまき散らすこと、妊婦や子ども、喫煙者以外の人に対して、受動喫煙のリスクを強いることが挙げられます。

スモークハラスメントは、被害者にとって健康被害や精神的な苦痛を与えるだけでなく、喫煙者と非喫煙者との間での対立や人間関係の悪化を引き起こすことがあります。

 

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